瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

投稿日:2022年12月26日  更新日:2024年4月15日

瓦は日本古来から用いられていまして、その立派な風格には和風建築の趣を感じさせてくれます。瓦は耐久性がとても高く、長寿命な屋根材ですが、メンテナンスは必要です。

 

何もせずに放っておくと風に飛ばされるなど、大きな被害にも繋がりますのでご注意ください。本日は瓦屋根のメンテナンスや方っておいてしまうリスクについてお伝えします。

 

【瓦屋根を放っておいてしまうのは危険!瓦屋根の被害例】

瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

日本瓦(和瓦とも呼んでいます)は粘土を原料として焼成した昔から使われている屋根材。釉薬を塗った釉薬瓦、いぶして炭素を主成分とする皮膜を施したいぶし瓦、釉薬を塗っていない無釉薬瓦などがあり、形状も和型(J型)、平型(F型)、スパニッシュ型(S型)などがあります。

 

【瓦屋根の被害】

瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

瓦は厚みがあり、非常に耐久性に優れていますが、それでも強い衝撃を受ければ割れてしまいます。また、昔の瓦の葺き方は、瓦桟に瓦を引っ掛けているだけですから、強風にあおられて瓦が飛ばされる被害が起きています。

 

それが近年では問題とされ、建築基準法の告示基準が改正され、令和4年(2022年)1月から新築住宅のすべての瓦の固定化が義務化されました。

 

瓦屋根は一枚あたり3kgほどですから、それが高い屋根のところから飛んでくるのはとても怖いことです。また、瓦の飛散だけでなく、雨漏りの心配もありますので、いくら耐久性が高いと言っても、メンテナンスをしないで放っておいてしまうのは非常に危険なのです。

 

瓦屋根には以下の劣化症状が現れます。劣化症状に応じてメンテナンスをしましょう。

 

【瓦屋根の劣化症状】

・瓦のずれ、抜け

・瓦の破損

・棟瓦の歪み

・漆喰の劣化

・屋根板金の錆び

・防水紙の劣化

 

【瓦屋根も定期的なメンテナンスが必要!】

瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

瓦屋根の耐用年数50年以上と言われています。ただし、これは瓦材のみの耐用年数ですから、他の漆喰や屋根板金、防水紙などはそれよりも先に寿命を迎えます。

 

また、前述したように飛来物に当たるなど強い衝撃を受ければ瓦も割れてしまいます。瓦の破片と言っても厚さは約20mmありますから、もし人に当たったら大きな怪我をしてしまうかもしれません。

 

屋根は台風が多くなる時期になると被害が多くなります。このような被害を出さないためにも定期的に点検を実施することをおすすめします。

 

屋根点検を行う時期は10年前後が目安です。強風や豪雨にさらされたときのダメージは大きいですから、天候が荒れたときも念のために点検しておくことをおすすめします。

 

【屋根点検を行う時期の目安】

・10年前後

・天候が荒れたとき

 

当社は無料で建物診断を行っております。屋根の状態が気になるという方は、是非当社の無料診断をご利用ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

【これだけはやっておきたい!瓦屋根のメンテナンス工事】

瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

瓦屋根のメンテナンス工事はいくつもあります。屋根を維持していくためには劣化を放置しないことが大切です。とりあえず屋根工事をすればいいというものではなく、劣化に応じて適したメンテナンス工事をしましょう。

 

屋根工事は足場を組みますので、このタイミングで高所作業を伴う工事も行っておくとコストの節約になります。もし、同時にできる工事がありましたら、このご機会にご検討ください。

 

詳しくはこちらの「屋根と外壁はセットがお得」をご覧ください。

 

【漆喰工事】

棟には漆喰が塗られています。漆喰は瓦の土台となっている葺き土を保護し、瓦を接着させる役割があります。10年ほど経ってくるとひび割れや欠けなどの劣化症状が出てきますので、詰め直しをしましょう。

 

当社は漆喰工事も承っております。詳しくはこちらの「瓦屋根・漆喰工事」をご覧ください。

 

【棟瓦の取り直し】

地震や強風など棟が歪んでしまった場合は、棟瓦の取り直し工事が必要です。そのまま放っておいてしまうと崩落のおそれがありますので、棟の歪みやズレなどの症状が見られる場合は早めに修理し、天候が荒れた日の直後などは屋根に問題が起きていないか専門業者に屋根を見てもらいましょう。

 

【瓦のずれ補修・瓦の差し替え・瓦の補強】

昔の施工方法で葺かれた屋根は、強風であおられやすくなっています。日本は毎年台風に見舞われますから「瓦のずれ」「瓦の抜け」「瓦の破損」にはご注意ください。

 

瓦は1枚から差し替え(取り替えること)ができ、瓦がずれていても大きな工事をする必要はなく簡単に直せます。固定化されていない瓦の場合は、台風に備えて補強しておくことをおすすめします。

 

当社は瓦工事も承っております。メンテナンスの際は、ぜひお声がけください。

 

詳しくはこちらの「瓦屋根・漆喰工事」をご覧ください。

 

【屋根板金の塗装】

屋根には棟板金や谷板金などの金属製の部材が取り付けられています。水の侵入を防ぐ大事な部材のため、錆びてしまわないように定期的に塗装しましょう。

 

棟板金は台風の時期になると風で飛ばされてしまう被害が多く起きています。経年劣化すると釘が抜けていたり、下地が傷んでいたりしますので、被害が出る前に補強や交換などの工事をしましょう。

 

また、谷板金はここに水が集まるため、雨漏りの原因になりやすいです。一度でも雨漏りしてしまうと建物の寿命を縮めてしまいますから、こちらもサビが発生しないように定期的に塗装をしましょう。もし、穴が空いてしまっている場合は、早めに交換することをおすすめします。

 

当社は板金工事も承っております。工事をお考えの方はこちらの「屋根板金工事」をご覧ください。

 

【葺き直し】

瓦が丈夫でもその下に敷いてある防水紙や瓦桟はそこまで保ちません。屋根防水の要は防水紙でして、この防水紙をルーフィングと呼んでいます。どんなに瓦が新しくてもルーフィングが水を染み込むようになっていたら雨漏りしてしまいます。ルーフィングの寿命は20年ほどですから、この年数が経ちましたらルーフィングを新しくしましょう。

 

ルーフィングを新しくするには「葺き直し」と後述する「葺き替え」があります。名前が似ていますが、葺き直しは既存瓦を再利用してルーフィングや瓦桟を新しくします。

 

既存瓦を再利用するため、廃材処理が少なく済み、これまでの外観を維持しながら屋根の防水性能を向上させることができます。割れている瓦があれば類似する瓦で対応することが可能です。

 

【葺き替え】

葺き替え工事は「葺き直し」とは違って屋根材も新しくします。新しく葺く屋根材の制限はなく、現在主流のスレートや金属屋根にすることも可能です。瓦からの葺き替えのメリットは、スレートや金属屋根などの軽量屋根にすることで屋根の重量が軽くなり、耐震性が向上することです。

 

地震大国である日本の場合、大きな地震に見舞われても倒壊しないことが重要です。屋根が重いと倒壊するリスクが高くなりますので、この機会に軽い屋根に葺き替えるのもおすすめです。

 

当社は屋根の葺き替え工事も承っております。工事をお考えの方はこちらの「屋根葺き替え」をご覧ください。

 

【瓦屋根の工事なら当社におまかせください!】

瓦屋根を放っておくのは危険!放置するリスクとメンテナンス方法をご紹介!

ここまで瓦屋根のメンテナンスについてお伝えさせていただきました。屋根は建物の重要な構造体ですから、状態が悪くならないようにメンテナンスが必要です。太陽光や風雨など過酷な環境にさらされ、年数の経過分屋根も傷んでいますから、劣化を放置せずに、劣化に応じた修理工事をしていきましょう。

 

瓦屋根に関することは以下のページでもご紹介しておりますので、良ければこちらもご覧ください。

 

「瓦屋根の漆喰工事とは?詰め直しが必要な理由と費用相場」

 

「屋根はどんな工事がある?屋根工事の種類とメンテナンスのタイミングを解説」

 

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