下地調整の重要なポイント4 ひび割れ、クラック補修(屋根)
投稿日:2019年8月5日 更新日:2024年7月30日
ひび割れのことを専門用語でクラックと呼びます。
クラックは外壁や屋根、基礎など様々な箇所で発生します。
このようなクラックが生じていた場合、塗装工事ではクラックを補修してから塗装します。
クラック補修など下地を整える工程を下地処理または下地調整と呼んでいます。
塗装の耐久性に関わる大事な工程となりますので、これから塗装工事をお考えの方は、下地調整の重要性を押さえてくださいね。
本記事では、スレートのクラックや雨漏りの関係性について解説いたします。
外壁クラックについてはこちらの「外壁にクラックがあったら早めに補修工事をしましょう!原因と補修方法解説」をご覧ください。
スレート屋根とは?
スレートとはセメントを原料とする厚さ5mmほどの屋根材です。
現在では主流の屋根材でして、カラーベスト、コロニアルとも呼ばれています(カラーベストやコロニアルは、建材メーカー ケイミューが販売するスレートの製品名)。
アスベストの規制があり、アスベストを取り除いたノンアスベストスレートが流通しており、出始めの頃は強度に問題があり、10年ほどでミルフィーユ状に剥がれてしまう層間剥離を起こすということで、社会問題にまで発展したことがあります。
この時期のスレートは、パミールやコロニアルNEO、アーバニー、少し系統が異なりますがセキスイかわらUなどがあります。
これらの屋根は劣化が激しく、塗装できないため、メンテナンスの時はご注意ください。
屋根のメンテナンスは屋根材など状態をよく見極めて正確に対策を取れる業者である必要があります。
専門的な知識と豊富な施工実績を要しますので、業者選びには慎重に行いください。
スレート屋根は割れやすい?
現在のスレートは強度も十分に保たれ、すぐに割れてしまうことはありません。
しかし、もともと屋根は風雨や太陽光にさらされ、劣化が進行しやすい環境にあります。
塗装で防水性が保たれていますが、摩耗すると水が染み込みやすくなり、膨張収縮を繰り返して割れやすくなります。
屋根塗装は美観性を保つためと言われておりますが、セメントが原料である以上、防水性が低下すれば高い確率でスレートは割れます。
スレートを塗装する際は、クラックが発生している箇所を補修してから塗装します。
お施主様側からだと見えにくい作業なので、補修したことが分かるように施工写真を撮ってもらうことをおすすめします。
当社はお客様が安心して工事を任せていただけるように、作業報告や工事写真を徹底しております。
ご質問などございましたら丁寧にお答えいたしますので、遠慮なくお聞きください!
スレート屋根の補修方法は?
軽微なクラックならシーリングやプライマーで簡単に補修できます。
もし、破損が大きい場合や破片がなくなってしまっている場合は、スレートを差し替えることもできます。
スレートの差し替えとは、破損したスレートを抜き取り、その部分に新しいスレートを差し込むという方法です。
現在流通するスレートのほとんどは、類似するサイズなので、差し替え後も外観に違和感がありません。
ただし、スレートは一枚ずつの発注ではなく、一梱包ずつ発注するようになっており、材料費が掛かることにご注意ください。
クラックは塗装すれば隠れてしまいますが、それでは根本的な改善になりません。
破片が風で飛ばされると近隣の建物や車を傷つける危険性もあるため、塗装時は必ず補修を行いください。
屋根塗装の流れについてはこちらの「屋根塗装の流れと作業内容」をご覧ください。
スレートにクラックがあっても雨漏りすることはありません
スレートにクラックがあると心配になるのが雨漏りですよね?
雨漏りは建物への被害が大きく寿命を縮める大変に恐ろしいものです。
しかし、スレートがクラックしていてもすぐに雨漏りすることはありませんのでご安心ください。
屋根の構造は、
1層目:野地板(屋根下地)
2層目:ルーフィング
3層目:屋根材
の3層構造です。
スレートは一次防水にあたりますが、水を堰き止めているのは二次防水のルーフィングです。
ルーフィングが劣化して水が浸透しないかぎり、雨漏りするリスクは低いでしょう。
ですが、スレートにクラックがあれば、水がルーフィング側に流れ込みやすくなるのは事実です。
劣化を早める原因にもなりますので、クラックしたまま放っておくのは避けた方がいいでしょう。
雨漏りについてはこちらの「雨漏りが起きたらどんな修理が必要?」をご覧ください。
屋根の点検はプロにおまかせください!
屋根の劣化を防ぐには、定期的に点検を実施していただくことです。
年数が経過した屋根は汚れや苔で滑りやすくなっています。
お施主様ご自身で屋根を確認するのは、転落する危険性があり、大変に危ないので、無理をせずにプロにおまかせください。
近年では点検商法といった営業で契約を迫るひどい悪徳業者もいます。
そのほとんどが訪問販売業者とされておりますので、突然家に訪問してきて屋根を指摘する業者にはお気をつけください。
ルーツは建物診断や見積もりを無料で実施しており、建物の状態など詳しくお伝えさせていただきます。
無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。
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