外壁塗装、屋根塗装の失敗例 第5位は?

投稿日:2019年8月5日  更新日:2023年11月9日

外壁塗装や屋根塗装における失敗例第5位は高性能塗料に期待しすぎてしまうことです。

各メーカーは日々最新の技術を駆使して研究開発を行なっており、塗料の性能は年々向上しております。

 

ほんの十数年前はウレタン塗料が主流でしたが、現在はシリコン塗料が主流になりました。

さらに同じ価格帯で耐久性の高いラジカル制御型塗料が登場し、高価と言われていたフッ素塗料がだんだん価格が抑えられてきて現実的になってきています。

 

塗料は年々性能が向上して新しい塗料が続々と登場しております。

これに伴い、塗装業者の営業も新しい塗料をすすめてくることが多いのですが、性能が高いことを過度に期待するのは禁物です。

 

新しく登場した塗料は、研究結果では優れた性能を示していますが、実際のところは、まだ施工実績が少ないため本当に効果を発揮するのか不確かなのです。

 

また、新しい塗料は価格も高く設定されています。

新しくて性能もいいからという理由で安易に選んでしまうと、思っているよりも効果がなくて余計に多くのお金を払っている可能性もありますのでご注意ください。

 

【遮熱塗料や高耐久塗料の注意点】

外壁塗装、屋根塗装の失敗例 第5位は?

塗料の中には遮熱性を持ったものもありますし、高耐久を謳っている塗料もあります。

ですが、冒頭でも触れたように期待していたほど効果がなかったというケースも残念ながらあります。

「遮熱塗料」と「高耐久塗料」の注意点を次にご説明いたしますね。

 

【遮熱塗料の性能は?】

外壁塗装、屋根塗装の失敗例 第5位は?

遮熱塗料とは、太陽光の熱の原因となる近赤外線を効率よく反射して熱を溜め込まない性能を持つ塗料です。

遮熱塗料で塗装すると表面温度の上昇を抑えられ、室温の低下、エアコン負荷の軽減、電気代の節約などの省エネ効果が期待できます。

 

太陽光を強く受ける屋根にはぴったりの塗料でして、夏になると部屋が暑くて困っているという方におすすめしたい塗料です。

 

【遮熱塗装しても建物によっては効果が薄い】

遮熱塗料は建物の仕様などで効果が発揮されないこともあります。

「遮熱塗料で塗装すれば部屋が涼しくなるんだ」と期待して選んでしまうと、思っているよりも効果がなくて期待外れだったということになりかねません。

 

「遮熱塗料で塗装すると室内の温度が10℃も下がり、冷房効率も30%改善されますよ」という塗装業者の営業トークには要注意です。

 

メーカーが掲載する比較でも表面温度では10〜20℃ほど下がっていますが、室内温度は4〜7℃ほど。

しかも検証する建物は熱を吸収しやすい金属屋根で断熱材もありません。

これなら遮熱塗料の効果も存分に発揮します。

 

しかし、戸建て住宅の場合は、ある程度の断熱性を保っているため、ここまで効果が出ない可能性があります。

例えばこのような建物は遮熱塗料を使っても効果が現れにくいかもしれません。

 

【遮熱効果が期待できない建物】

・屋根断熱がされている

・屋根が二重になっている(重ね葺きしている)

 

遮熱効果があっても室温が1〜2℃下がるくらいでは、体感として劇的に涼しくなるということはありません。

遮熱塗料は通常の塗料よりも価格が高くなっています。

 

年数の経過で劣化してくると、当然ですが遮熱効果も低下してきますので、過度に期待しすぎないようにご注意ください。

 

もちろん効果がある場合もあります。

遮熱塗料にご興味がある方は、必ず専門業者に建物の状態を見てもらい、遮熱効果が期待できるか相談しましょう。

 

遮熱塗料についてはこちらのページでご紹介しておりますので、良ければこちらもご参考にしてください。

 

「遮熱塗料はどんな効果がある?効果がないと言われてしまう理由と失敗しない遮熱塗料の選び方」

 

「塗装する場所や建物の仕様ごとの遮熱効果の違いを解説」

 

【高耐久塗料の性能は?】

外壁塗装、屋根塗装の失敗例 第5位は?

現在はシリコン塗料が主流です。

シリコン塗料の耐用年数は10〜12年程度です。

 

さらにグレードの高いフッ素塗料は15年程度が耐用年数となっています。

注意しなければいけないのが、「20年や30年もメンテナンスが必要ない塗料がある」と売り込んでくる塗装業者です。

 

塗料の性能はどんど向上して長持ちするようになりましたが、それでも30年もメンテナンスフリーな塗料というのは今のところ存在していないはずです。

 

塗装は塗料の性能だけで耐用年数が決まるというわけでもありません。

どんなにグレードの高い塗料で塗装しても、下地が悪ければ性能以上の耐久性は発揮されない可能性があります。

 

重要なポイントは塗料の耐久性と下地の耐久性が合致していることです。

メンテナンスフリーという響きには魅力を感じますが、現在の塗料の平均的な性能もちゃんと把握して検討することが大切です。

 

そして、塗料の性能だけでなく、全体的なメンテナンスを定期的に行なっておくことが、建物の耐用年数を延ばす重要なポイントとなってくることを忘れてはいけません。

 

こちらの「塗料について」もご参考にしてください。

 

【実績があるということは、効果の信頼度が高いということ!】

外壁塗装、屋根塗装の失敗例 第5位は?

塗料選びで困ったときは、大手塗料メーカーの塗料を選ぶのがポイントです。

大手塗料メーカーは豊富な実績があり、信頼度も高いです。

 

もちろん大手塗料メーカーが出しているからといって、新しい塗料に安易に飛びつくのはおすすめしません。

それよりもベストセラーと言われている塗料のほうが、すでに年数も経っており、信頼できる実績があります。

実績があるということは、効果の信頼度も高いということです。

 

塗料選びに困っている方がいらっしゃいましたら、当社でもお話をお聞きしますので、お気軽にご相談ください。

無料で建物診断も実施しております。

診断後はお客様のご要望に沿って最適な工事プランをご提案させていただきます。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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