雨どい工事は必要?耐用年数や工事が必要な理由を解説!
投稿日:2022年11月27日 更新日:2024年4月15日
目次
雨どいの修理や交換など意識したことはありますか?
雨どいは屋根からの雨水を排水するために設けられている設備でして、新築のときから当然のようにあります。後から設置するというものではありませんから、あまり意識することもないかもしれません。
雨どいもほかの部材と同じように経年劣化してくるため、耐用年数というものがあります。雨どいがなくなってしまうと建物が汚れやすくなり、劣化を早める原因になりますから、これからも長く大切な建物をお使いいただくためにも雨どいのメンテナンスの必要性について知っておきましょう。
今回は「雨どい工事は必要か」というテーマで雨どいの耐用年数やなぜ工事が必要なのかを解説していきます!
【雨どいの種類と耐用年数】
雨どいの材質 | 耐用年数 |
塩化ビニール | 15~20年ほど |
銅 | 30年ほど |
ガルバリウム | 20~30年ほど |
上記の表にあるのが一般的に住宅に用いられている雨どいです。(他にもステンレスやアルミなどありますが、住宅にはあまり普及してないため、ここでは割愛させていただきます)
上記の表にある各雨どいの特徴をお伝えします。
【塩化ビニール】
塩化ビニール製の雨どいは、現在の住宅に多く普及する一般的な雨どいです。「塩ビ」と短縮して呼んでいることもあります。塩化ビニールの雨どいは、安価でありながらも十分な強度としなやかさがあり、耐久性に優れています。
経年劣化すると柔軟性が失われ、接合部あたりで隙間が生じたり、割れてしまったりと不具合を起こします。また、白く色褪せてくるため、美観性も低下してきます。
【銅】
和風建築や神社仏閣によく用いられているのが銅製の雨どいです。銅は経年変化で光沢のある飴色から緑青に変わります。その経年変化により、趣を楽しめるのが銅製の雨どいの特徴です。
銅の経年変化はサビによるものですが、このサビは緑青(ろくしょう)と呼ばれていて、膜を張り銅を守っています。この緑青は銅が耐食性に優れている所以でして、鉄を朽ちさせてしまう赤錆とは違い、緑青は保護膜になります。
【ガルバリウム鋼板】
ガルバリウム鋼板は現在主流の金属でして、屋根材や外壁材などの外装材によく用いられています。ガルバリウム鋼板は、鋼板の上に亜鉛+アルミ+シリコンからなるメッキ層を設けた金属でして、アルミの耐食性と亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ耐久性に優れる特徴があります。
ガルバリウム鋼板の屋根材や外壁材は軽量で耐震性に優れることもあり、多く普及していますが、雨どいはまだまだ普及が進まず価格も高く設定されています。
【雨どいには耐用年数があります。劣化するとどうなる?】
上記の表でご紹介した通り、雨どいは耐用年数があります。風雨や太陽の紫外線などにさらされる過酷な環境にあり、年数が経過した分だけ痛みがでてきますので、メンテナンスのサインを見逃さないようにしましょう。
雨どいは経年劣化すると以下の症状がでてきます。
【雨どいの劣化症状】
・色褪せ
・接合部の破損
・継手の隙間
・雨どいの破損
・雨どいの歪み
・軒どいの勾配のずれ
・ゴミ詰まり
・サビで穴が開く(銅製の雨どいの場合)
上記のような劣化を放置するとどうなってしまうのか、よくある症状をご紹介します。
雨どいの劣化症状についてはこちらの「雨どい、こんな症状が出たら要注意!」もご参考にしてください。
【破損した雨どいが風で飛ばされると周りの建物を傷つけてしまう】
雨どいは風にあおられますから、もし破損した場合は風に飛ばされてしまい、周辺の建物や車にぶつかり、傷つけてしまう恐れがあります。近隣トラブルの原因になりますので、被害が出る前にメンテナンスが必要です。
【継手や接合部に隙間ができると水漏れを起こす】
雨どいは複数の部材を接合して組まれています。この接合部は経年劣化で隙間が生じやすくなり、水漏れの原因になります。雨どいが水漏れすると建物が汚れやすくなり、美観性の低下や劣化を早める要因となります。
【勾配の狂いは正常に排水してくれない】
屋根からの雨水を受け、縦樋に流すのが軒どいでして、スムーズに雨水が流れていくように勾配(傾斜)が付けられています。太陽光などで歪んだ軒樋は、勾配が狂い水の流れが変わってしまいます。勾配の狂いは水漏れを起こしますので、建物の劣化を早める要因となります。
雨どいのメンテナンスについてはこちらの「外壁塗装と一緒に行っておきたい雨どいのメンテナンス」もご参考にしてください。
【雨どい工事は必要?】
このように雨どいの劣化を放置すると建物の寿命を縮めてしまう恐れがあります。雨どいは普段から意識して見ることはないかと思いますし、建物が建った時点ですでにあるものですから、工事の必要性は感じにくいかもしれません。
雨どい工事のご依頼があるときは、
「雨どいが壊れてしまった」
「雨どいから水が漏れている」
とすでに不具合や被害を受けてしまった後です。
すぐに工事に掛かることができれば建物へのダメージも抑えられるかもしれませんが、これが何週間、何か月も空いてしまうと大変です。
今回は「雨どい工事は必要?」というテーマでお伝えさせていただきましたが、結論は雨どい工事は必要ということです。
雨どい修理についてはこちらの「雨どい交換・修理が大切な理由」でもお伝えしております。ぜひこちらもご参考にしてください。
【予期しない自然災害での破損は火災保険で修理!】
一年に数回は必ず台風に見舞われます。こういった自然災害を被ると予期しない修理工事が発生します。とくに雨どいは風にあおられますので、台風の時期は多く被害がでております。
突然の出費は経済的な負担が大きいかと思います。少しでも負担を軽減できるように、自然災害で雨どいが壊れてしまったときは、火災保険で修理できないかご確認ください。
火災保険は火災の他に風災、雹災、雪災など様々な自然災害に対応しております。修理代の一部を負担してくれますので、もし被害を受けてしまった方は火災保険のご利用もご検討ください。
火災保険についてはこちらの「火災保険を使った修繕工事」をご覧ください。
火災保険のご相談もお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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