下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

投稿日:2019年8月5日  更新日:2023年7月28日

塗装が必要な屋根は「スレートやセメント瓦などのセメント系の屋根材」と「トタンやガルバリウム鋼板などの金属系の屋根材」です。

これらの屋根材の中で注意が必要なのはスレートの塗装です。

 

どうして注意が必要かというと、スレートの塗装は一歩間違えると雨漏りを引き起こす原因となってしまうからです。

それではどうして雨漏りの原因になってしまうのか……

その秘密は屋根塗装の工程にある「縁切り」がポイントです。

 

スレート(カラーベストやコロニアルとも呼ばれています)を塗装するときは、下地調整の一つ「縁切り」が非常に重要となってきます。

 

従来の縁切り方法は、上塗りの後に行いますが、現在では下地調整の段階で施工可能なタスペーサーを設置するのが一般的でして、こちらのほうが作業効率も仕上がりも良くなります。

 

本記事では縁切りやタスペーサーについて解説していきます!

 

【縁切り作業とは?】

スレート屋根の塗装に行う縁切りとはどんな作業かご説明していきますね!

「縁切り」とは、塗装後に発生する毛細管現象を抑えることを目的とした工程の一つ。

 

従来の方法は、カッターや皮すきなどで塗膜を切り込んでいましたが、現在ではタスペーサーという縁切り部材を設置するのが一般的です(タスペーサーの詳しいことは後述しますね!)

 

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

毛細管現象は水を引っ張りあげる現象のことですが、表面張力をイメージしていただくとどんな現象なのかわかりやすいかと思います。

 

表面張力は誰もが見たことがあるかと思いますが、コップになみなみと水を注いだときに表面が盛り上がる現象のことですね。

これは水分子間が引っ張りあっているため起きる現象です。

 

コップに入っている水の分子がお互いに引っ張りあっているからコップから少し盛り上がっていても溢れないんですね。

毛細管現象も同じでして、入り込んだ水が外側にある水を吸い上げる作用が働きます。

 

【スレートに縁切りが必要とされる理由】

下地調整の重要なポイント5 縁切り作業

スレート屋根に縁切りが必要と言われているのは、スレートの重なりある隙間に水が入り込み、それをどんどん吸い上げてしまうからです。

屋根材は一枚一枚重ねているだけで元々隙間がありますが、その隙間は入り込んだ水や湿気などの出口となっています。

 

ですが、塗装をすると塗膜が隙間を塞いでしまい、スレートの下に入り込んだ水や湿気は出口を失います。

隙間は完全に塞がれているわけではありませんが、残っている隙間のところで毛細管現象が起こり、水を吸い上げてスレートの下にどんどん溜めてしまうのです。

 

スレートの下にはルーフィングという防水紙があります。

ルーフィングは屋根防水の要でして、屋根材の下に水が入り込んでもルーフィングが内部への浸透を防ぎます。

 

ですが、塗膜で密閉されているとルーフィングは水気に触れ続けるため、通常よりも劣化が早まり、やがて雨漏りを起こしてしまいます。

 

そして困ったことに屋根は高い場所にありますので、施工の不備で異変が起きても気づきにくいということがあります。

 

気がついたときはすでに雨漏りしている状態で、柱などの構造体や室内の被害を受け、多額な修理代が掛かってしまいます。

 

このようにスレートの塗装で行う縁切りは雨漏りを防ぐ大事な作業となっています。

雨漏りは屋根から発生することも多いですので、これからスレートの塗装をされる方は、施工方法に十分に注意しなければなりません!

 

雨漏り修理についてはこちらの「雨漏りが起きたらどんな修理が必要?」をご覧ください。

 

【タスペーサーの役割は?】

 
 
 

従来の縁切りは塗装が仕上がった後に行うため、せっかくきれいに仕上がったスレートを傷つけてしまう恐れがありました。

 

また、人の手でスレート一枚一枚の塗膜を切り込んでいきますから、それなりの時間がかかりました。

タスペーサーはそんな問題を改善した部材でして、使い方はスレートの重なりのところに差し込むだけと非常に施工性に優れています。

 

今でも従来の方法で縁切りをすることがありますが、多くはタスペーサーを採用しております。

タスペーサーは厚さ2mmほどの部材でして、スレートに差し込むとその厚さ分スレートが持ち上がり、毛細管現象を抑制する隙間を確保できます。

 

施工工程は下地調整の段階で行えますので、塗装が仕上がったスレートを傷つける心配がありません。

また、施工が容易なため、従来の方法よりも時間を短縮でき、精度も安定していますから塗装後も安心です!

 

屋根塗装の流れについてはこちらから

 

ただし、タスペーサーを使うとなると材料費が掛かります。

従来の方法も施工に時間がかかり、人件費の負担があるため、工程を省く業者も残念ながら存在します。

 

しかし、スレートは縁切りをせずに塗装してしまうと雨漏りを起こすリスクが高くなります。

雨漏りは建物への被害が甚大ですから、スレートを塗装するときは必ず「縁切り」や「タスペーサー」について詳しく説明をもらいましょう。

 
タスペーサーについて気になった方はこちら!

 

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